- 2022.07.21 Thursday
Jamoo の風景
山中湖村は鹿が増えている。
鹿たちも、もう私を見て驚かない。
お互いに見慣れてしまったのだろうけど、母鹿が授乳しているところは初めて遭遇した。
道の真ん中でなの?と思ったけど、鹿の親子の大事な時間の邪魔にならないよう、そっと見守りつつ、とてもラブリーなシルエットだから、一枚だけ撮らせもらう。
最近この子鹿は我が家の花壇がお気に入りのベッドとなり、庭のお花や植木も食べ放題で。
でももう、いつの日からか、ありのままを受け入れ、追い出そうとか庭を囲い守ろうと思うのはやめた。
近年日本中で鹿が増えていて、食害、水害、カモシカの絶滅危惧などが深刻な問題となっているようで、平和的な解決策もなく、とりあえず鹿の駆除をせざるを得ないと。
草や虫も命だし、その命をいただいて生きているのだけど、駆除というと…
悪いのは鹿なのか?悪くない鹿を駆除することで、私たちは本当に幸せに暮らせるの。
眠りたいところで眠り、食べたいように食べて、母鹿に甘えたいだけ甘えている子鹿ととともに生活していると、我が家と思っている庭や通りも彼らの庭や道であり、同じ空気や水や土を共有して、何らかの形で循環してそれぞれに恩恵を受けお互い様で生きているのだと思うから。
時代の流れが急速で、便利さが良しとされる一方で、足元の大事な命や物語に、心を馳せるような思いやりが薄れているのでは、社会的弱者への救済の少なさ、そして政策も罪深く、人々の社会への無関心が、そこに反映されているようで、この鹿の問題も、やがて私たちに違った形で帰ってくるように自然の流れはできていると思うから。
彼らの命をリセットボタンのように、簡単に考えたくない。
すべての命が共生し、循環できる道がきっとあると、それを私たちができると信じたい。
- 自然
- 14:27
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- by jamoo